あなたは、バングルのきちんとした知識を持っていますか?
バングルって、ブレスレットとはどこが違うの?右手と左手、どちらに付けるのが正しいの?何となく知っているような、でもはっきりとはわからない。
今回はそんなバングルの意味から効果的な付け方まで、バングルに関する様々な疑問を解説していきます。
正しい知識を身に着けて、本当の意味で、バングルをあなたのおしゃれに取り入れてくださいね。
バングルとブレスレットの違いは留め具の有無
バングルとブレスレットの違いは、簡単に言うと留め具の有無です。腕に付けるジュエリーのうち、留め金がないもののことをバングルと呼びます。
ところが、「留め金があるからブレスレット、留め金がないからバングル」という分け方は、実は間違い。
そもそもブレスレットとは、手首に付けるジュエリーの総称です。手首に付けるものであれば、素材も形状も何でもいいです。
留め金の有無も関係なく、全てがブレスレットと呼ばれます。そして、ブレスレットの中で留め具がない形状のものを、バングルと呼ぶのです。
つまり、バングルとは、ブレスレットの一種なんですよ。
バングル(bangle)の起源を解説
バングルは、英語でbangleと綴ります。
これは、古代のインドで使用されていたサンスクリット語「bangri」(バングリ/腕を飾る)が由来であると言われています。
ちなみに、ブレスレットは英語でbraceletと綴ります。稀に、ブレスレットをブレスレッドと記載している場合がありますが、正式にはブレスレットが正解。
英語の綴りを見れば、どちらが正しいか一目瞭然ですよね。
話は戻りますが、バングルのような腕を飾る装飾品は、人類の歴史の中でも、古くから存在していたジュエリーの一つです。
先ほど、バングルとはブレスレットの一種だと述べましたが、バングルこそが最も古い形のブレスレットの形であるとも言えます。
例えば、日本では縄文時代には既に貝釧(かいくしろ)と呼ばれる、貝殻をくり抜いて作ったバングルが使用されていました。
海外では、インダス文明の都市モヘンジョダロの遺跡からも、バングルを付けている人物像が発掘されています。
インダス文明は、紀元前2500年頃に興った文明。バングルの歴史が如何に古いか、伺い知れますね。
そんなバングルは、他のジュエリーと同じく、呪術目的や地位の象徴として多くの文明で使用されるようになります。
やがて時代が進むにつれ、バングルも益々発達していきました。
翡翠や象牙などに彫刻を施した複雑なデザインのもの、留め金付きのブレスレットの発明。そして、現在では、バングルはジュエリーとしてファッションに取り入れられているのです。
実は右手と左手で意味・思いが変わる
そんな、古くから人類が使用してきたバングルも、他の宝石類と同じく、古代は呪術的な意味合いも込めて使用されていました。
ファッションの一つとなった現在でも、その呪術的な意味合いの名残は残っています。
良く知られているものの中では、様々な宝石を組み合わせるパワーストーンブレスレット、糸を組んで作るミサンガ等がありますよね。
これらを付ける際は、ファッション性も重視されるでしょうが、それ以上に何かの願いを込めて付けることが多いです。
実は、バングルやブレスレットもそういったジュエリーと同じような性質があり、右手と左手に付ける場合で、意味や思いが変わるのです。
左右の違いは付ける上でのマナーはない
まず、右手と左手の意味の違いの前に、一つ大前提があります。それは、バングルをつける腕にマナーや決まりはない、ということです。
今から説明する右手側、左手側の意味の違いは、あくまでもあなた自身の心の問題です。
男性だから右手に付けるべきだ、女性は左腕に付けるのがマナーだ、などの付け方を強制するルールではありません。
また、バングルに限らず、ブレスレットは全般的に利き手とは違う腕に付けることが一般的です。
ですが、バングルもブレスレットも両腕に付けたり重ね付けをしたりと、様々な楽しみ方ができるジュエリーでもありますよね。
その為、必ず利き手と逆の腕に付けなくてはいけない、というわけでもありません。あなたが自由に付けて良いのです。
右手と左手の意味の違いを知り、その上であなたの望む側の腕にバングルを付けるようにしましょう。
右手に付ける場合の意味と思い
右手には、エネルギーを放出する力があると言われています。
他にも、右手は左脳が司る為に、計算などの現実的な思考を担当するとも言われます。
何か力を発揮したい、と思うときには右手に付けてみると良いでしょう。
また、右利きの人の場合、右手にバングルを付けると、動作の際に邪魔になることがあります。例えば右手で物を取ろうとしたとき、バングルを何かにぶつけてしまう。
柔らかい素材のバングルの場合、そうした日常の動作で傷がつくこともありますので、利き手とは逆の腕に付けるのがおすすめです。
左手に付ける場合の意味と思い
左手は、エネルギーを吸収する力があるとされています。
また、右脳が司る手である為、イメージやひらめき等の精神的な側面を担うともいわれます。
特にパワーストーンの場合は、左手首に付ける方が効果が高い、という考え方もありますよね。これは、スピリチュアルな面を担うのが左腕であるからなんです。
勿論、先ほどの右腕の場合も含め、左右の意味の違いは、あくまでもスピリチュアルな側面が強いです。
そのため、まずはあなたがしっくりくる方の腕に付けて、それから各腕の意味を考えてみることをおすすめします。左右の腕の意味について、あまり深く意識しすぎる必要はありませんよ。
プレゼントにバングル・ブレスレットを渡す意味とは
あなたは、バングルやブレスレットをプレゼントされたことはありますか?
バングルやブレスレットは、実はプレゼントに適したアクセサリーなんです。
バングルやブレスレットをプレゼントとして渡す意味や、利点について考えてみましょう。
恋人へのプレゼントにバングルを渡す意味
バングルはリングのような堅苦しいイメージがないため、気軽に恋人へプレゼントできるジュエリーの一つです。
また、バングルは、サイズやデザインに明確な男女差がなく、カップルでお揃いのデザインを付けることが出来るジュエリーでもあります。
男性が女性へプレゼントするのも良いですし、逆に女性が彼氏へのプレゼントに選んでも良いです。
リングよりも、もっと気軽にペアで付けることが出来るバングルは、恋人同士の贈り物にはうってつけけなんですよ。
友人へのプレゼントにバングルを渡す意味
友達へのプレゼントにバングルを選ぶのも、おすすめです。
メンズであれば、ハワイアンジュエリーや、アメリカ先住民族であるナバホ族のブレスレット等は、人気のジュエリーの一つです。
カジュアルに楽しめるものから、深い意味を持つデザインを施されたものまで、メンズジュエリーも様々な楽しみ方ができますよ。
また、女性同士であれば、友人とお揃いのブランドのバングルを付けるのも、素敵な付け方ですよね。
お揃いの品を付けるという行為は、互いの親密度が増し、より友情が深まるきっかけにもなります。
バングルに束縛の意味はありません
ところで、バングルは手首に付けるジュエリーである為、束縛の意味があるのではないか、という心理が働いてしまいがちですよね。
ですが、安心してください。バングルには束縛の意味など、ありません。
貴金属製のバングル、特にシルバー色のバングルは、つい手錠を想像してしまいます。また、つける位置が手首であるため、束縛を連想する人もいるでしょう。
ですが、語源の項でも見た通り、バングルはインドで使われていたサンスクリット語の「腕を飾る」が元となっています。
その語源となったインドの民族宗教であるヒンドゥー教では、既婚女性が腕に装飾品を付けないのは良くないとされているため、バングルを使用します。
また、同じくインドで16世紀に興ったシク教という宗教では、正装の一つとして、カラーと呼ばれるバングルを着用します。
どちらも、バングルは正装といった意味合いが強く、決して束縛の意味はないのです。
更に加えると、縄文時代に使用されていた貝釧は、呪術的な意味やお守りの意味、そして身分を示す意味が込められていた、と考えられています。
どのような意味であったにせよ、バングルは、自らの腕に付けることが目的のジュエリー。人に渡して、相手を束縛するという使用方法ではないのです。
おしゃれだけではない、意外と多くの意味を持つアクセサリー
バングルは、男性も女性も付けることが出来るジュエリー。しかも、お揃いで使用することもできるので、カップルや友人同士のおしゃれにも大活躍します。
また、バングルは、その歴史の深さから様々な意味を持つジュエリーでもあります。
右手に付ける場合、左手に付ける場合のスピリチュアルな意味。ハワイアンジュエリー等に施された、デザインに込められた意味。
一般的に想像されがちな束縛という意味とは全く異なる、バングルの奥深い歴史的な意味。
バングルの正しい知識を身に付ければ、より一層楽しみ方が広がります。あなたの大切な人へ、いつもと違う贈り物に是非バングルを選んでみませんか?