ブレスレットは、手首を飾る装飾品です。
手首に着けるアイテムであれば、全てブレスレットと呼ぶことが出来ます。
例えば貴金属で出来たブレスレット、天然石のパワーストーンブレスレット、バングルやミサンガなども、全てブレスレットです。
そんなブレスレットは、どのような起源を持つアクセサリーなのでしょうか?また、ブレスレットという装飾品にはどのような意味があるのでしょうか?
今回はブレスレットの歴史から、付ける意味まで、深く解説していきます。より深くブレスレットを理解することで、あなたらしいブレスレットの使い方を見つけましょう。
ブレスレットの起源・由来
ブレスレットは、ネックレスや指輪のように、とても古い歴史を持つアクセサリーです。
まずはブレスレットの起源について、見ていきましょう。
古代より宗教的目的で使用されてきた
ブレスレットの歴史はとても古く、紀元前3000年頃の古代エジプトには既に手首を飾る装飾品は存在していました。
また、日本国内においては、縄文時代には既に貝がらで出来た腕に通す装飾品、貝輪(かいわ)が作成されています。
貝輪とは、二枚貝や巻貝の中央をくり抜いて作られた、現在のバングルに近い装飾品です。
やがて弥生時代になると、貝製だけではなく銅製のブレスレットが生まれ、更に時代が進むと、素材に石や金属が用いられるようになっていきました。
世界においても日本においても、当時のブレスレットは宗教的な意味や呪術的な意味合いが強かったと言われています。
宗教的な意味から装飾目的へと変化するブレスレット
やがて時代が進むと、加工技術の進歩などのおかげで、ブレスレットに精巧な細工を行うことが可能になっていきます。
高度な装飾が施されたブレスレットは、宗教的な意味よりも装飾が目的のアクセサリーへと変化していきました。
ですが、現在でも天然石をつなげたパワーストーンブレスレットなど、まじないなどの呪術目的に近い使い方をするブレスレットも存在しています。
ブレスレットの語源
では、ブレスレットという言葉には、どのような語源があるのでしょうか?
ブレスレットは、英語でbraceletと表記します。この言葉の語源は、古フランス語に由来しています。
古フランス語では「bras」は「腕」、「blacel」は「腕を飾る」を意味します。
更に、語尾に付いた「et」は「小型のもの」という意味があります。つまりブレスレットとは、腕に着ける小型のアクセサリーのことを言うのです。
また、ブレスレットの一種であるバングルの語源は、古代インドのサンスクリット語にあります。バングルも、腕を飾るという意味の「バングリ」からきた言葉です。
ブレスレットもバングルも、人類が古代から行ってきた「腕を飾る」という行為を語源に持つ言葉なのです。
右手につける意味
ブレスレットに限らず、アクセサリーは古来から呪術目的で使用されてきました。
ブレスレットもまた、左右どちらの腕に着けるかで様々な意味があると言われています。
もちろん、ブレスレットをどちらの腕に着けても違いはありません。あなたが付けやすい腕に着けることが、正しいブレスレットの使い方です。
ですが、パワーストーンに代表されるように、ブレスレットは現在でもおまじないなどの呪術的な意味合いを込めて使用されています。
ではブレスレットを付けるそれぞれの腕には、どのような意味合いがあるのでしょうか?
まずは右手に付ける意味について、見ていきましょう。
右手は行動に関する運をアップさせる
右手は、エネルギーを放出する力があるとされています。
また、右手は左脳とつながる手であるため、思考や言語、計算といった行動的な行為に繋がると言われています。
そのため、何か力を発揮したい場合は、右手にブレスレットを付けると効果が上がると考えられているのです。
あなたが行動を起こして何かを成し遂げたい場合は、右手にブレスレットを付けてみては如何でしょうか?
左手につける意味
ブレスレットを左腕に付ける人は、意外と多いです。これは、左手に込められた意味によるものではなく、実用的な意味によるものです。
ブレスレットを付ける「手首」という部分は、体の中でも動きが多い部位です。
そのためブレスレットを付ける場合は、基本的に利き手とは逆の手に付けることが一般的です。
更に、多くのブレスレットは片手で装着する必要がある為、利き手には付けづらいという理由もあります。
人類の約9割が右利きであるといわれており、多くの人にとって利き手とは逆の左手がブレスレットを付けやすい腕なのです。
つまりブレスレットを付ける場合は、右手・左手に込められた意味よりも、利き手がどちらであるかの方が重視されているのです。
もちろん、左手にも右手同様に意味があります。実用的な理由以外で、左手にブレスレットを付ける意味について、考えてみましょう。
左手はスピリチュアルな意味を持つ
右手が放出の手であるのに対して、左手はエネルギーを吸収する腕であると言われています。
そして、右脳とつながる為に、イメージ・ひらめきと言った精神的な側面をもつのも、左手の特徴の一つです。
天然石で出来たパワーストーンは左手に付ける場合が多いですが、これは左手がスピリチュアルな意味を持つことにも由来しています。
ブレスレットに何かの意味を込めたい場合は左右を意識する
例えば、恋愛運を例にとって考えてみましょう。
あなたが今誰かを想っており、告白など具体的な行動を起こしたいとします。
そんな時は、「行動を起こす」という意味から右手にブレスレットを付けると良いということになります。
また、現在恋愛の相手がいないなど、出会いを求める場合は、「運を引き寄せる」という意味から左手が相応しいと言えます。
このように、左右の手にはそれぞれ別の意味があります。
何らかの意味を込めてブレスレットを使いたい場合は、それぞれの手が持つ特徴も知っておくと良いですね。
恋人・友人にプレゼントでブレスレットを贈る意味は?
ブレスレットは、恋人や友達へのプレゼントにも好まれるアクセサリーです。
また、カップルの場合は、男女ペアで付けるのも人気ですよね。
では、ブレスレットをプレゼントした場合、何か意味が生まれるのでしょうか?ブレスレットをプレゼントする意味について、考えてみましょう。
ブレスレットが何かを意味することはない
ブレスレットをプレゼントに選ぶことが、何かを意味するわけではありません。
例えば恋人に指輪を贈ることは、場合によっては婚約の証となります。
ですが、プレゼントとして贈られたブレスレットに、そのような具体的な意味は存在しません。
もちろん、贈り手は何らかの意味を込めているかもしれません。
ですがそれは個人的な思いであり、ブレスレット自体が何かの意味を持っているわけではないのです。
彼女から彼氏へ送る場合も、友人同士でプレゼントする場合も、そこに何かの意味が発生するわけではありません。
束縛の意味はない
ブレスレットは手首に着用するアイテムである為、プレゼントとして贈られた場合に、「束縛」を意味すると考える人もいます。
ですが当然ながら、ブレスレットはそのような意味が込められた贈り物でもありません。
かつては宗教的意味合いがあったブレスレットも、現在では装飾目的が主となっています。
あなたがブレスレットを贈る、または誰かからプレゼントされた場合も、同じです。
2人の間では何らかの意味が込められたプレゼントであったとしても、ブレスレット自体は何かを意味しているわけではないのです。
左右どちらにつけてもOK。自分の好みを楽しんで
ブレスレットとは、何千年も前から人々が使用してきたアクセサリーの一つです。
味が強いアイテムでしたが、現在では装飾目的で使用されることが多くなりました。
しかし、長い間宗教的意味を持って使用されてきたブレスレットは、現在でもスピリチュアルな意味を込めて使用されることがあります。
右手に付ける場合はエネルギーを放出する、左手はエネルギーを吸収する。
恋愛運を向上させるパワーストーンの数珠ブレスレットは、正にスピリチュアルな意味で使用されるブレスレットですよね。
ですが、実際はブレスレット自体に何らかの意味はなく、左右どちらの手に付けても問題ありません。
単に装飾品として、コーデに取り入れる。または、天然石の持つ意味、パワーストーンとしての魅力に惹かれて使用する。
どのような付け方も、あなたが自由に決めて構わないのです。
男性、女性問わず、あなたらしいブレスレットの使い方を楽しみましょう。